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住職エッセイ

旧統一教会問題を考える その2……「僧侶が布施を受けるとは」

令和5年4月記  宗教の目的は「抜苦与楽(ばっくよらく)」、苦悩を払い生きる喜びを得ることです。  さて、全ての宗教教団においてその経済的基盤は信者からの喜捨・布施・献金で成り立っています。仏教教団のお寺も、開祖以来現在 […]

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旧統一教会問題を考える その1……「旧統一教会と政治家の関係から見る日本人の宗教観」

令和4年10月記  今年夏、旧統一教会と政治家の関係が連日ニュースや特集番組に取り上げられました。 霊感商法などの反社会活動や韓国での集団結婚式など特異な活動をしていた旧統一教会、政治のみならず経済・教育・文化・ボランテ […]

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寺からの本音「寺院運営とお金」

 「宗教は聖なるもの」と考えるとお金の話しは不謹慎と思われがちだが、現実のお寺の経営ではお金の問題は避けられない。  人間が生活するためにはお金が必要だ。お寺も社会の中で存在する以上、一般の会社や組織と同じようにその運営 […]

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寺からの本音「戒名と葬式」

 長泉寺の場合、戒名は、信士(信女)・清信士(清信女)・居士(大姉)・清居士(清大姉)・院居士(院大姉)という位階がある。  本来、戒名の位階は本人の信仰心、宗教的な修養の度合、お寺への物的な貢献などを総合的に判断し、住 […]

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葬儀と檀家制度

 寺は今も江戸時代の名残の檀家(だんか)制度に支えられている。かつて寺と檀家は親戚以上と言われるほど親密な関係にあった。葬儀など仏事はもちろん、身内のもめごとを相談したり、子供に名前を付けてもらったり、夫婦ゲンカの駆け込 […]

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寺の原点

 世話人のTさんがやってきた。ひとり住まいの檀家(だんか)さんの家に護持会費の集金に行ったが、しばらく前に埼玉の息子の所へ転居してしまったらしいとのこと。Tさんは「和尚さんどうするベ」と困惑しきりである。  長泉寺では会 […]

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坊さんの目にも涙

 お恥ずかしい話だが、最近とみに涙もろくなつてしまつた。厳粛であるはずの葬儀の読経中、なんかグッときてしまいお経が続かなくなることがたびたびある。時にはしゃくり上げるような事態に陥ってしまうこともあった。  一歳年下のY […]

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坊主丸もうけ

 僧侶にとってイヤな言葉に「坊主丸もうけ」がある。  坊主丸もうけとは、僧侶が労働行為をせずに、あるいは労働量が極めて少ないわりに多額のそして不当の収入を得ているということである。  小学生当時、住職であった祖父は東京住 […]

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坊さんの初夢「西暦20XX年の寺」

菩薩行実践の日 西暦20XX年X月X日。本日は護持会員総出の菩薩(ぼさつ)行実践の日である。三々五々集まってくる老若男女。長靴にゴミ袋のお年寄り、軽トラに露天風呂を積んだ若者、手作り紙芝居を抱えピエロの衣装の高校生、中に […]

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モン族の村を訪ねて

 北タイからラオス、中国の雲南にかけて、現在でも焼畑農業を営むモン族という少数山岳民族がいる。彼らは驚くほど美しい刺繍(ししゅう)の伝統技術を持っていて、虫めがねで見るような細かいクロスステッチで衣装を飾る。黒地に鮮やか […]

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山の記録 憧れのモンブランへ

 人の良さそうな女将さんに見送られホテルを出たのは、まだ夜の明けきらない旱朝だった。 真夏というのに吐く息は白い。シャモニーの街はまだ狭く深い谷底に眠りについたままだ。周りの高い山々にさえぎられ、街に朝揚が当たるのは、い […]

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南十字星輝く大地 私のブラジル見聞録

はじめに  昨年(1986年)の10月中旬より20日間、福島県青年海外派遣事業「若人の翼」の団員として、南米諸国を歴訪する機会を得た。  昨年度の若人の翼は、従来の欧州2コース(東西ベルリン、西ドイツ、イギリスと東西ベル […]

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